夏の水分補給、本当に足りていますか?~熱中症だけではない、水の大切な役割~
池上7丁目整骨院
はじめに
夏になると「熱中症に気を付けましょう」という言葉を耳にする機会が増えます。
しかし、水分補給は熱中症を予防するためだけではありません。
体の水分が不足すると、筋肉や関節、脳、心臓など全身に影響を及ぼし、スポーツのパフォーマンス低下やケガのリスクにもつながります。
今回は、水分補給シリーズ第1回として、「なぜ人は水を飲まなければならないのか」を分かりやすく解説します。
人の体の約60%は水でできています
人の体には多くの水分が含まれています。
おおよその割合は次のとおりです。
- 新生児:約80%
- 子ども:約70%
- 成人男性:約60%
- 成人女性:約55%
- 高齢者:約50%
年齢とともに体内の水分量は減少するため、高齢者は脱水になりやすいことが知られています。

「年齢による体内水分量の違い」
(子ども70%・成人60%・高齢者50%)
水は飲み物ではなく「体の材料」
水には次のような重要な役割があります。
① 体温を一定に保つ
汗をかくことで体内の熱を外へ逃がし、体温の上がり過ぎを防ぎます。
② 酸素や栄養を運ぶ
血液の多くは水分です。
酸素や栄養素を全身へ届ける働きをしています。
③ 老廃物を排出する
腎臓で老廃物をろ過し、尿として体外へ排出します。
④ 関節や組織を守る
関節液や脳脊髄液などにも水分が含まれ、衝撃を吸収する役割があります。
⑤ 細胞の働きを支える
筋肉が動くことも、神経が情報を伝えることも、水があることで正常に行われます。

「水の5つの役割」
- 体温調節
- 栄養・酸素の運搬
- 老廃物の排出
- 関節・脳の保護
- 細胞機能の維持
夏は脱水になりやすい理由
夏は気温や湿度が高くなり、汗をかく量が増えます。
汗は体温調節に必要ですが、水分と電解質(ナトリウムなど)も一緒に失われます。
その結果、
- 体液量の減少
- 体温上昇
- 心臓への負担増加
などが起こりやすくなります。
整骨院でも夏に増える症状
当院でも夏になると、
- 足がつる
- 筋肉が張る
- 肉離れ
- 疲れが抜けない
- 運動中のパフォーマンス低下
などの相談が増える傾向があります。
これらの症状にはさまざまな原因がありますが、水分や電解質の不足が関与している場合もあります。
今日からできること
まずは
✅ のどが渇く前からこまめに飲む
ことを意識してみましょう。
一度に大量に飲むよりも、少量ずつ継続して補給する方が体内で利用されやすくなります。
まとめ
水分補給は熱中症対策だけではありません。
- 体温を調節する
- 酸素や栄養を運ぶ
- 老廃物を排出する
- 関節や脳を守る
- 筋肉や神経を正常に働かせる
など、私たちが健康に生活し、スポーツを安全に楽しむために欠かせない役割があります。
夏場は普段以上に意識して水分を補給しましょう。
次回予告
「のどが渇いてからでは遅い? 自発的脱水とは」
「水は飲んでいるのに脱水になる」と言われる理由を、分かりやすく解説します。
参考文献
- 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
- American College of Sports Medicine(ACSM)運動時の水分補給に関するポジションスタンド







