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靴底の減り方で歩き方はわかる?外側だけ減る・左右で違うときに考えたいこと

普段履いている靴の「靴底」をじっくり見たことはありますか?

「かかとの外側だけ減っている」
「右と左で減り方が違う」
「いつも同じところに穴が開く」

こうした靴底の減り方を見て、

「歩き方が悪いのかな?」
「身体が歪んでいる?」
「インソールを入れた方がいい?」

と気になる方もいると思います。

靴底は普段の歩行や使用状況について考える一つの材料になります。

しかし、靴底の減り方だけで歩き方や身体の状態を判断することはできません。

今回は、靴底を見るときに知っておきたいポイントについて紹介します。

どうして靴底は減るの?

歩くときには、靴と地面との間にさまざまな力が加わります。

身体を支える力だけではなく、前後・左右方向への力や、靴と地面との摩擦なども生じています。

実際の研究でも、歩行時に生じる「せん断力」や必要摩擦係数と、靴底の摩耗速度との関連が報告されています。

つまり、普段どのように靴を使っているかによって、靴底の減り方に違いが出る可能性があります。

ただし、それだけで決まるわけではありません。

靴底の素材や形状、使用する路面などによっても摩耗は変わります。研究でも、路面の粗さや靴の素材などが結果に影響する可能性が指摘されています。

かかとの外側が減っていたら歩き方が悪い?

ここは特に誤解されやすいところです。

靴のかかとの外側が減っているのを見て、

「外側が減っている=歩き方が悪い」

と考える必要はありません。

歩行では、かかとから接地するときに外側寄りから接地することもあります。

そのため、かかとの外側に摩耗があるという情報だけで、異常な歩き方や特定の足の状態と判断することはできません。

「外側が減っているから○○足」

「内側が減っているから扁平足」

と靴底だけを見て決めるのも避けた方がよいでしょう。

 

左右で減り方が違う場合は?

左右差もよく相談されます。

人間の身体は完全な左右対称ではありません。

また、靴の使い方、スポーツ、仕事、歩く場所などによっても左右の摩耗に違いが出ることがあります。

そのため、

左右差がある=身体が歪んでいる

とも限りません。

一方で、左右で極端に摩耗する場所が違う場合や、いつも片方だけ極端に早く減る場合には、靴だけではなく実際の立ち方や歩き方なども一緒に確認すると、参考になることがあります。

靴底だけでは歩き方を判断できません

ここが今回一番伝えたいところです。

靴底には歩行によって生じた力が反映される可能性がありますが、単純な歩行速度や歩幅などと摩耗率との間には明確な関連が確認されなかった研究もあります。

つまり、

「この減り方だから、この歩き方をしている」

と一対一で結びつけることはできません。

足について考えるのであれば、

・足の形
・関節の動き
・立ったときの足の状態
・実際の歩き方
・使用している靴
・靴のサイズやフィット
・スポーツや仕事などの使用環境

などを合わせて確認することが大切です。

 

すり減った靴をそのまま履き続けてもいい?

靴底の「減り方」だけでなく、どのくらい減っているかにも注意が必要です。

特に靴底の溝が大きく摩耗すると、靴と床との摩擦性能が低下する可能性があります。

靴底の摩耗と滑りについて調べた研究では、アウトソールの摩耗によって摩擦が低下し、滑りや転倒リスクに影響する可能性が報告されています。

また、靴はアウトソールだけでなく、使用を続けることでミッドソールなども変化していきます。

見た目だけで交換時期を一律に決めることは難しいですが、

「靴底の溝がかなりなくなっている」
「片側だけ大きく変形している」
「以前より安定しにくい」
「靴の中で足が動く」

などがあれば、一度靴の状態を確認してみてもよいでしょう。

インソールを入れれば解決する?

ここも大切です。

靴底が偏って減っているからといって、必ずインソールが必要というわけではありません。

まず確認したいのは、現在履いている靴そのものです。

サイズが合っていなかったり、靴が大きく変形していたり、用途に合っていなかったりすれば、インソールだけを変更しても適切とは限りません。

逆に、足の状態や使用目的によっては、インソールを選択肢の一つとして考える場合もあります。

大切なのは、

「足」だけでも「靴」だけでも「インソール」だけでもなく、組み合わせて考えることです。

池上7丁目整骨院でも、インソールについてご相談いただいた場合には、足だけではなく実際に使用する靴や使用目的なども確認しています。

インソール・Formthoticsについてはこちら

ときどき靴底を見てみましょう

毎日履いている靴は、意外と自分では見ていないものです。

一度、左右の靴を並べて靴底を確認してみてください。

大切なのは、

「外側が減っているから悪い」
「左右差があるから身体が歪んでいる」

と決めつけないことです。

靴底の摩耗は、足や歩行について考える一つの情報にはなりますが、それだけですべてが分かるわけではありません。

気になる減り方がある場合には、靴だけを見るのではなく、足の状態や実際の動きも含めて確認していくことが大切です。

参考文献

  1. Hemler SL, Sider JR, Redfern MS, Beschorner KE. Gait kinetics impact shoe tread wear rate. Gait Posture. 2021;86:157-161.
  2. Griffin SC, Hemler SL, Beschorner KE. Investigating the Influence of Spatiotemporal Gait Characteristics on Shoe Wear Rate. IISE Trans Occup Ergon Hum Factors. 2022;10(1):1-6.
  3. Menz HB, Bonanno DR. Footwear comfort: a systematic search and narrative synthesis of the literature. J Foot Ankle Res. 2021;14:63.
2026年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院
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