子どものかかとが痛い!シーバー病(踵骨骨端症)の原因とスポーツを休む目安

「サッカーの練習後にかかとが痛い」「走ると痛むけれど、休むと落ち着く」。

成長期の子どもにこのような症状がある場合、原因の一つとして**シーバー病(踵骨骨端症)**が考えられます。

ただし、子どものかかとの痛みがすべてシーバー病とは限りません。今回は、症状の特徴、運動量の調整、靴やインソールの考え方、受診の目安を整理します。

シーバー病とは?

シーバー病は、成長途中のかかとの骨(踵骨)の後方にある骨端部に、繰り返し負荷が加わることで痛みが生じるスポーツ障害です。

特に、走る・跳ぶ動作の多い子どもでみられ、8~15歳前後に多いとされています。

成長期には骨と筋・腱の発達のタイミングが異なり、アキレス腱を介した牽引力や着地時の衝撃などが、かかとへの負担に関係すると考えられています。

どんな症状が出る?

  • 走る、ジャンプする、運動後にかかとが痛む
  • かかとの後方や周囲を押すと痛む
  • 運動を休むと症状が軽くなることがある
  • 痛みが強いと、かかとを浮かせて歩いたり、足を引きずったりする

かかとを左右から挟むように圧迫して痛みを確認する検査もあります。ただし、一つの検査だけで確定診断はできません。

症状の経過や圧痛部位、歩き方、外傷の有無などを総合的に評価します。

スポーツは完全に休まなければいけない?

必ずしも、すべての運動を一律に中止する必要はありません。

基本は痛みを悪化させる負荷を減らすことです。

例えば、ダッシュやジャンプで痛む場合は、その動作を一時的に減らし、痛みの少ない活動に置き換えることを検討します。

歩くだけでも痛い、足を引きずる場合は、無理に練習を続けないでください。

運動を続けてよいかは、痛みの程度・翌日の症状・歩行の状態・競技内容によって変わります。

「成長痛だから我慢してよい」と決めつけることは避けましょう。

自宅で考えたい3つのポイント

1.運動量を調整する

痛みが出る走行・ジャンプ・切り返しを減らします。

練習後だけでなく、翌朝の痛みや歩き方も確認してください。強い痛みを我慢して繰り返すことは勧められません。

2.靴のフィット感を見直す

かかとのクッション性、靴のサイズ、かかとの収まり、靴ひもの締め方を確認します。

必要に応じてヒールカップや踵部の補助具が症状の軽減に役立つ場合がありますが、すべての子どもにインソールが必要というわけではありません。

3.痛みのない範囲で足首を動かす

ふくらはぎの柔軟性や足首の動きに制限があれば、痛みのない範囲でストレッチや運動を検討します。

例えば、ふくらはぎを軽く伸ばして20~30秒保持し、1~2回を1日1回から試す方法があります。

ただし、これは一律の治療量ではありません。かかとの痛みが増す場合は中止し、専門家に相談してください。

競技復帰は何を確認する?

「何週間休めば必ず復帰できる」という共通の基準はありません。

痛みと動作を確認しながら、次のように段階的に負荷を上げます。

  1. 普段の歩行で痛みや跛行がない
  2. 軽いジョギングで痛みが出ない
  3. ダッシュ・ジャンプなどで痛みが再発しない
  4. 競技練習に段階的に参加でき、翌日も症状が悪化しない

これは一般的な確認例であり、医学的に確立された単一の復帰判定テストではありません。

症状が戻った場合は、運動量を見直してください。

こんな場合は医療機関へ

体重をかけて歩けない、発熱と赤み・熱感がある、安静時や夜間にも強く痛む、転倒・打撲後に強い痛みがある場合は、骨折や感染症など別の原因も考える必要があり、早急な医療機関での評価が必要です。

痛みが長引く、繰り返す、日常生活に支障がある場合も整形外科で相談しましょう。

シーバー病は通常、症状と診察所見から判断され、画像検査は主に他の疾患を除外する目的で行われます。

まとめ

成長期のかかとの痛みは、運動量だけでなく、足首の動き、靴のフィット、競技での負荷などを合わせて考えることが大切です。

シーバー病が疑われても、まずは他の原因を見落とさないことが重要です。

池上7丁目整骨院では、足部の状態や靴、歩行・動作を確認し、必要に応じて医療機関と連携しながら、運動量の調整や復帰に向けたセルフケアをご案内しています。

参考文献

  1. Kothari EA, et al. A Review of Pediatric Heel Pain. Cureus. 2023.
  2. Sever Disease (Calcaneal Apophysitis). StatPearls. 2024.
  3. Conservative Treatment of Sever’s Disease: A Systematic Review. J Clin Med. 2024;13:1391.
  4. American Academy of Orthopaedic Surgeons. Sever’s Disease.
  5. Cambridge University Hospitals NHS. Calcaneal Apophysitis.
  6. Royal Children’s Hospital Melbourne. The limping or non-weight bearing child.
2026年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院