池上7丁目整骨院 夏の水分補給シリーズ⑦

子どもと高齢者は脱水に注意!

~年齢によって脱水のリスクは異なります~

はじめに

これまでのシリーズでは、

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?
  • 第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い
  • 第5回:汗で失われるナトリウムの重要性
  • 第6回:運動前・運動中・運動後 いつ飲むのが効果的?

をご紹介しました。

今回は、**特に脱水に注意が必要な「子ども」と「高齢者」**について解説します。

子どもは体温が上がりやすい

子どもは大人と比べて

  • 体重あたりの体表面積が大きい
  • 体温調節機能が発達途中
  • 遊びやスポーツに夢中になると水分補給を忘れやすい

という特徴があります。

そのため、暑い環境では短時間でも脱水や熱中症のリスクが高くなることがあります。


高齢者は「のどの渇き」を感じにくい

高齢になると、

  • のどの渇きを感じにくくなる
  • 腎臓の水分調節機能が低下する
  • 食事や飲水量が少なくなりやすい

などの変化がみられます。

そのため、「まだ大丈夫」と思っていても、水分不足になっていることがあります。

 

家族が気付いてあげることも大切

子どもや高齢者では、自分で脱水に気付けないことがあります。

周囲の人も

  • 顔色
  • 元気の有無
  • 汗のかき方
  • 尿の回数や色
  • 普段との様子の違い

などを気にかけることが大切です。


水分補給のポイント

子ども

  • 外遊びや運動の前から飲む
  • 休憩ごとに水分補給する
  • 指導者や保護者が声をかける

高齢者

  • のどが渇く前から飲む
  • 起床後・食事中・入浴前後・就寝前など生活の中で習慣化する
  • 一度に大量ではなく少量をこまめに飲む

池上7丁目整骨院からのアドバイス

当院でも夏になると、

  • 部活動で体調を崩した学生
  • 屋外活動後のスポーツ外傷
  • 暑さで体力が落ちた高齢者

の来院が増える傾向があります。

脱水は筋肉の働きや集中力の低下にもつながるため、痛みやケガの予防という観点からも、日頃の水分補給は大切です。

※脱水や熱中症が疑われる症状が強い場合は、医療機関を受診してください。


まとめ

  • 子どもは体温が上がりやすく、水分補給を忘れやすい
  • 高齢者はのどの渇きを感じにくい
  • 家族や周囲の声かけも重要
  • 「のどが渇いてから」ではなく、生活の中で計画的に補給する

シリーズ記事

第6回:運動前・運動中・運動後 いつ飲むのが効果的?(内部リンク)

第8回:尿の色で分かる?水分補給の目安(次回公開予定)


参考文献

  • 日本スポーツ協会『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』
  • 日本救急医学会『熱中症診療ガイドライン』
  • 環境省『熱中症環境保健マニュアル』
  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
2026年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

池上7丁目整骨院 夏の水分補給シリーズ⑥

運動前・運動中・運動後 いつ飲むのが効果的?

~「何を飲むか」だけでなく「いつ飲むか」も重要です~

はじめに

これまでのシリーズでは、

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?
  • 第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い
  • 第5回:汗で失われるナトリウムの重要性

についてご紹介しました。

今回は、「いつ水分を摂るのがよいのか」というタイミングについて解説します。

のどが渇いてからでは遅い?

運動中に「のどが渇いた」と感じた時には、すでに体内の水分がある程度失われていることがあります。

そのため、暑い時期や運動時には計画的に水分を補給することが大切です。


運動前の水分補給

運動を始める前から脱水状態になっていると、

  • パフォーマンスの低下
  • 体温上昇
  • 疲れやすさ

につながることがあります。

運動前には、時間に余裕をもって水分を摂ることを意識しましょう。

 

運動中の水分補給

長時間運動する場合は、一度に大量に飲むよりも、こまめに少量ずつ補給するほうが体への負担が少なくなります。

特に

  • 気温が高い日
  • 湿度が高い日
  • 発汗量が多い人

では、普段以上に水分補給が必要になることがあります。

60分以上続く運動や大量発汗が予想される場合には、水分だけでなく電解質(ナトリウムなど)の補給も検討しましょう。


運動後も水分補給は続きます

運動が終わったからといって、水分補給も終わりではありません。

汗で失われた水分は、運動後にも回復させる必要があります。

尿の色が濃い、口が渇く、体重が大きく減っている場合は、水分不足の目安になることがあります。


一度に大量に飲めばよい?

「まとめてたくさん飲む」よりも、数回に分けて補給するほうが体に吸収されやすく、胃腸への負担も少なくなります。

暑い日ほど、のどが渇く前から少しずつ飲む習慣をつけることが大切です。


池上7丁目整骨院からのアドバイス

スポーツをしている学生では、

  • 練習前は忙しくて飲まない
  • 練習後だけ大量に飲む

というケースをよく見かけます。

しかし、暑い季節は

「運動前」「運動中」「運動後」

それぞれのタイミングで水分補給を行うことが、熱中症や脱水予防につながります。


まとめ

  • のどが渇く前から水分補給を始める
  • 運動前・運動中・運動後の3つのタイミングを意識する
  • 一度に大量ではなく、こまめに補給する
  • 長時間運動では電解質補給も状況に応じて取り入れる

シリーズ記事

第5回:汗で失われるナトリウムの重要性(内部リンク)

第7回:子ども・高齢者は特に脱水に注意!(次回公開予定)


参考文献

  • American College of Sports Medicine Position Stand: Exercise and Fluid Replacement
  • Japanese Society of Biometeorology 熱中症予防に関する提言
  • 日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」
  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
 
 
2026年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

池上7丁目整骨院 夏の水分補給シリーズ⑤

汗で失われる「ナトリウム」の重要性

~水だけでは足りないことがある?~

はじめに

これまでのシリーズでは、

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?
  • 第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い

についてご紹介しました。

今回は、水分補給とあわせて知っておきたい**「ナトリウム(塩分)」**について解説します。

「水を飲んでいるのに疲れやすい」
「運動中に足がつる」

そんな経験がある方は、ナトリウム不足が関係している場合があります。

 

汗で失われるのは「水」だけではありません

汗には約99%の水分が含まれていますが、それ以外にも

  • ナトリウム
  • 塩化物
  • カリウム
  • マグネシウム(ごく少量)

などの電解質が含まれています。

特にナトリウムは汗とともに失われやすい電解質です。

暑い環境や長時間の運動では、水分だけでなくナトリウムも補給することが重要になります。

 

ナトリウムにはどんな役割がある?

ナトリウムは体内で、

  • 水分バランスを保つ
  • 神経から筋肉へ信号を伝える
  • 血圧や循環を維持する

など、生命活動に欠かせない働きをしています。

そのため、大量の汗でナトリウムが失われると、体の機能に影響が出ることがあります。


水だけを大量に飲むとどうなる?

運動や屋外作業で大量に汗をかいたあとに、水だけを短時間で多く飲むと、血液中のナトリウム濃度が低下することがあります。

この状態は「運動関連低ナトリウム血症」の原因の一つとして知られています。

軽い場合には

  • 手足のけいれん
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 吐き気

などがみられることがあります。

重症化すると意識障害などにつながることもあるため、症状が強い場合は速やかに医療機関を受診してください。

※通常の日常生活で起こることは多くありません。長時間の持久系スポーツや大量発汗時に注意が必要です。


どんな人が注意した方がよい?

特に注意したいのは、

  • 夏場の部活動
  • サッカー・野球・テニスなど屋外スポーツ
  • ランニングやマラソン
  • 建設・工事など屋外作業
  • 高温環境で長時間活動する方

です。

汗を大量にかく環境では、水分だけでなくナトリウムの補給も考える必要があります。


池上7丁目整骨院からのアドバイス

運動中は

「水をたくさん飲めば安心」

ではありません。

一方で、普段の生活では過度に塩分を摂る必要もありません。

大切なのは、

  • 活動量
  • 発汗量
  • 気温
  • 運動時間

に応じて、水分と電解質を適切に補給することです。

特に60分以上の運動や大量発汗が予想される場合は、スポーツドリンクや適切な電解質補給を活用するとよいでしょう。


まとめ

  • 汗では水分だけでなくナトリウムも失われる
  • ナトリウムは筋肉や神経の働き、水分バランスに重要
  • 大量発汗時は水だけでなく電解質補給も考える
  • 普段の生活では水が基本だが、長時間運動では状況に応じた補給が大切

シリーズ記事

第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い
(内部リンク)

第6回:運動前・運動中・運動後 いつ飲むのが効果的?
(次回公開予定)


参考文献

  • 日本スポーツ協会『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』
  • American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement (Position Stand)
  • 日本救急医学会『熱中症診療ガイドライン』
  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
  • European Society of Cardiology / American College of Sports Medicine の運動時水分補給に関する提言
2026年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

池上7丁目整骨院 夏の水分補給シリーズ④

水・スポーツドリンク・経口補水液の違い ~何を飲めばいいの?~

はじめに

これまでのシリーズでは、

  • 第1回:水分の役割
  • 第2回:自発的脱水
  • 第3回:脱水による体への影響

についてお伝えしました。

今回は、多くの方から質問をいただく

「結局、何を飲めばいいの?」

という疑問について解説します。

実は、水・スポーツドリンク・経口補水液は、それぞれ目的が異なります。

水(飲料水)

普段の生活や軽い運動では、水で十分なことが多いです。

向いている場面

  • 日常生活
  • 軽い散歩
  • 30~60分程度の軽い運動
  • 室内での軽作業

水には糖分が含まれていないため、日常的な水分補給に適しています。


スポーツドリンク

スポーツドリンクには、

  • 水分
  • ナトリウム
  • 糖質

が含まれています。

糖質はエネルギー補給だけでなく、水分やナトリウムの吸収を助ける役割もあります。

向いている場面

  • 汗をたくさんかく運動
  • 部活動
  • ランニング
  • 屋外スポーツ
  • 60分以上の運動

ただし、製品によっては糖分が多く含まれるものもあります。

日常生活で頻繁に飲むよりも、運動時を中心に利用するのがおすすめです。


経口補水液(ORS)

経口補水液は、

脱水状態からの回復を目的として作られています。

スポーツドリンクとは成分のバランスが異なり、

水分とナトリウムが効率よく吸収されるよう設計されています。

向いている場面

  • 発熱
  • 下痢・嘔吐
  • 医師から勧められた脱水時
  • 熱中症が疑われる初期(意識があり、自力で飲める場合)

一方で、日常の水分補給として常に飲むものではありません。

 

 

飲み分けの目安

状況 おすすめ
普段の生活
軽い運動
1時間以上の運動 スポーツドリンク
大量に汗をかく スポーツドリンク
発熱・下痢・嘔吐 経口補水液(必要に応じて医療機関へ相談)

よくある質問

Q. スポーツドリンクを毎日飲んでも大丈夫?

運動量に見合わない摂取では、糖分やエネルギーの摂り過ぎにつながることがあります。

日常生活では、水やお茶を基本とし、スポーツドリンクは運動時に活用するのが一般的です。


Q. お茶やコーヒーでも水分補給になりますか?

適量であれば水分補給の一部になります。

ただし、汗を大量にかく運動中や熱中症対策では、水やスポーツドリンクなどを状況に応じて選ぶことが勧められます。


池上7丁目整骨院からのアドバイス

部活動やスポーツをしている学生さんでは、

「運動後までほとんど水を飲まない」

「スポーツドリンクだけを大量に飲む」

というケースも見受けられます。

大切なのは、

何を飲むかだけではなく、運動前・運動中・運動後に計画的に補給することです。

気温や運動量に合わせて、適切な飲み物を選びましょう。


まとめ

  • 普段の生活では「水」が基本
  • 長時間の運動ではスポーツドリンクが役立つ
  • 経口補水液は脱水時のための飲み物
  • 飲み物にはそれぞれ目的があるため、場面に応じた使い分けが大切

参考文献

  • 日本スポーツ協会.スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック.
  • American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement.
  • 日本救急医学会.熱中症診療ガイドライン.
  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」シリーズ。

シリーズ記事

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?
  • 第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い(この記事)
  • 第5回:汗で失われる「ナトリウム」の重要性(次回公開予定)

 

2026年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

夏の水分補給シリーズ③

脱水すると体の中で何が起こる?~パフォーマンス低下のメカニズム~

池上7丁目整骨院

はじめに

前回は、「のどが渇いてからでは遅い『自発的脱水』」について解説しました。

今回は、体の水分が不足すると体内でどのような変化が起こるのかを分かりやすくご紹介します。

脱水は単に「喉が渇く」だけではなく、心臓や筋肉、脳の働きにも影響を及ぼします。


脱水はどこから始まる?

運動や暑い環境では汗をかくことで体温を調節しています。

しかし、汗をかき続けると、

  • 水分
  • ナトリウムなどの電解質

が体外へ失われます。

その結果、血液中の水分量も減少していきます。

「汗をかく → 血液量が減る → 心臓の負担が増える」

(汗→血液量↓→心拍数↑→疲労↑ の流れ)


血液量が減るとどうなる?

血液は酸素や栄養を運ぶ役割があります。

脱水によって血液量が減少すると、

  • 筋肉へ届く酸素が減る
  • 老廃物がたまりやすくなる
  • 心臓はより速く拍動しなければならない

ため、同じ運動でも疲れやすくなります。


深部体温が上がりやすくなる

汗は蒸発するときに熱を奪います。

しかし脱水になると、

  • 発汗量が減少
  • 体温が下がりにくい

という状態になります。

その結果、

深部体温(体の内部の温度)が上昇しやすくなり、熱中症のリスクも高くなります。


筋肉にも影響します

筋肉の約75%は水分でできています。

脱水になると、

  • 筋肉が動きにくい
  • 疲労しやすい
  • 回復が遅くなる

などの変化が起こることがあります。

「足がつる」の原因は一つではありませんが、水分や電解質の不足が関与している場合もあります。


脳の働きも低下する

脱水は筋肉だけではなく、脳にも影響します。

報告されている変化には、

  • 集中力の低下
  • 判断力の低下
  • 反応速度の低下
  • ミスの増加

などがあります。

スポーツだけでなく、屋外での仕事や勉強にも影響する可能性があります。


体重の2%の水分を失うと…

例えば体重60kgの人なら、

約1.2Lの水分が失われた状態です。

この程度の脱水でも、

  • 持久力の低下
  • 心拍数の上昇
  • 体温調節能力の低下
  • 疲労感の増加

などがみられることが報告されています。

個人差はありますが、「少しの脱水だから大丈夫」とは言えません。

 

 

「脱水による体の変化」

汗をかく

血液量低下

心拍数増加

体温上昇

疲労・集中力低下・パフォーマンス低下


池上7丁目整骨院からのアドバイス

夏場に、

  • いつもより疲れやすい
  • 後半になると動けなくなる
  • 足がつりやすい
  • 集中力が続かない

という方は、運動量だけではなく、水分補給の方法も見直してみましょう。

「何を飲むか」だけではなく、「いつ・どのくらい飲むか」も大切です。


まとめ

脱水になると、

  • 血液量が減少する
  • 心拍数が上昇する
  • 深部体温が上がりやすくなる
  • 筋肉や脳の働きが低下する
  • スポーツパフォーマンスが低下しやすくなる

という変化が起こります。

暑い季節は、「のどが渇いてから飲む」のではなく、計画的な水分補給を心がけましょう。


シリーズ記事

  • 第1回 夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回 のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回 脱水すると体の中で何が起こる?(この記事)
  • 第4回 水・スポーツドリンク・経口補水液の違い(次回公開予定)

参考文献

  1. 小倉幸雄.脱水症とスポーツパフォーマンス低下のメカニズム.臨床スポーツ医学.2026;43(8).
  2. American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement. Position Stand.
  3. 日本スポーツ協会.スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック.

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2026年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

夏の水分補給シリーズ②

のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは

池上7丁目整骨院

 

はじめに

「ちゃんと水を飲んでいるのに、脱水になることがある」と聞いたことはありませんか?

実は、人間には**「のどが渇いた」と感じる頃には、すでに体の水分が不足し始めている**という特徴があります。

この現象を**「自発的脱水(Voluntary Dehydration)」**と呼びます。

夏場のスポーツや屋外活動では、この仕組みを知っておくことが熱中症予防やパフォーマンス維持につながります。


自発的脱水とは?

汗をかいて体内の水分が減っても、人は失った水分を完全には飲み戻せないことが分かっています。

つまり、

  • のどが渇いた
  • 水を飲んだ
  • それでも汗で失った量には足りていない

という状態になりやすいのです。

そのため、「のどが渇いたら飲む」だけでは、夏場や運動時には十分ではない場合があります。


なぜのどが渇くの?

私たちの体は、

  • 血液中の塩分濃度
  • 体液量

などを脳が監視しています。

水分が不足すると脳が

「水を飲んでください」

というサインとして、のどの渇きを感じさせます。

しかし、このサインは汗をかき始めた瞬間ではなく、ある程度水分が失われてから現れます。


体重が2%減ると何が起こる?

例えば体重60kgの人なら、

約1.2kg(約1.2L)の水分が失われると、次のような変化が起こることがあります。

  • 疲れやすくなる
  • 心拍数が上がりやすい
  • 深部体温が上昇しやすい
  • 集中力や判断力が低下しやすい
  • 持久力が低下しやすい

個人差はありますが、運動能力への影響が報告されています。


スポーツをしている子どもは特に注意

子どもは大人よりも

  • 体温調節機能が未熟
  • 体重あたりの発汗量が多い場面がある
  • 「のどが渇いた」と言わず夢中で運動する

という特徴があります。

そのため、保護者や指導者が休憩時間に飲水を促すことが重要です。


水分補給のポイント

おすすめは、

  • 運動前にあらかじめ水分を補給する
  • 運動中は休憩ごとに少量ずつ飲む
  • 一度に大量ではなく、こまめに補給する
  • 運動後も失った水分を補う

という習慣です。

「のどが渇く前に飲む」という意識が、夏場の体調管理につながります。


池上7丁目整骨院からのアドバイス

夏場は、肉離れや足がつる、疲労が抜けないなどの相談が増えます。

もちろん原因は一つではありませんが、水分や電解質の不足が影響しているケースもあります。

運動前後の水分補給を見直すだけでも、体調管理に役立つことがあります。


まとめ

  • のどが渇いた時には、すでに脱水が始まっていることがある
  • 汗で失った水分は、自然な飲水だけでは補いきれない場合がある
  • 「のどが渇く前に、こまめに飲む」ことが夏場の基本
  • 子どもは特に周囲が飲水を促すことが大切

毎日の小さな習慣が、熱中症予防だけでなく、スポーツパフォーマンスやケガの予防にもつながります。


次回予告

「脱水すると体の中で何が起こる?―心拍数・体温・筋肉への影響―」

脱水が体の中でどのような変化を引き起こすのかを、イラストを交えながら分かりやすく解説します。


シリーズ記事

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?~熱中症だけではない、水の大切な役割~
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは(この記事)
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?(次回公開予定)

参考文献

  • 長谷川 博.生体における水分の役割とホメオスタシス.臨床スポーツ医学.2026;43(8).
  • American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement.
  • 日本スポーツ協会.スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック.
 
 
2026年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

夏の水分補給シリーズ①

夏の水分補給、本当に足りていますか?~熱中症だけではない、水の大切な役割~

池上7丁目整骨院


はじめに

夏になると「熱中症に気を付けましょう」という言葉を耳にする機会が増えます。

しかし、水分補給は熱中症を予防するためだけではありません。

体の水分が不足すると、筋肉や関節、脳、心臓など全身に影響を及ぼし、スポーツのパフォーマンス低下やケガのリスクにもつながります。

今回は、水分補給シリーズ第1回として、「なぜ人は水を飲まなければならないのか」を分かりやすく解説します。


人の体の約60%は水でできています

人の体には多くの水分が含まれています。

おおよその割合は次のとおりです。

  • 新生児:約80%
  • 子ども:約70%
  • 成人男性:約60%
  • 成人女性:約55%
  • 高齢者:約50%

年齢とともに体内の水分量は減少するため、高齢者は脱水になりやすいことが知られています。

 

 

「年齢による体内水分量の違い」

(子ども70%・成人60%・高齢者50%)


水は飲み物ではなく「体の材料」

水には次のような重要な役割があります。

① 体温を一定に保つ

汗をかくことで体内の熱を外へ逃がし、体温の上がり過ぎを防ぎます。


② 酸素や栄養を運ぶ

血液の多くは水分です。

酸素や栄養素を全身へ届ける働きをしています。


③ 老廃物を排出する

腎臓で老廃物をろ過し、尿として体外へ排出します。


④ 関節や組織を守る

関節液や脳脊髄液などにも水分が含まれ、衝撃を吸収する役割があります。


⑤ 細胞の働きを支える

筋肉が動くことも、神経が情報を伝えることも、水があることで正常に行われます。

 

「水の5つの役割」

  • 体温調節
  • 栄養・酸素の運搬
  • 老廃物の排出
  • 関節・脳の保護
  • 細胞機能の維持

夏は脱水になりやすい理由

夏は気温や湿度が高くなり、汗をかく量が増えます。

汗は体温調節に必要ですが、水分と電解質(ナトリウムなど)も一緒に失われます。

その結果、

  • 体液量の減少
  • 体温上昇
  • 心臓への負担増加

などが起こりやすくなります。


整骨院でも夏に増える症状

当院でも夏になると、

  • 足がつる
  • 筋肉が張る
  • 肉離れ
  • 疲れが抜けない
  • 運動中のパフォーマンス低下

などの相談が増える傾向があります。

これらの症状にはさまざまな原因がありますが、水分や電解質の不足が関与している場合もあります。


今日からできること

まずは

✅ のどが渇く前からこまめに飲む

ことを意識してみましょう。

一度に大量に飲むよりも、少量ずつ継続して補給する方が体内で利用されやすくなります。


まとめ

水分補給は熱中症対策だけではありません。

  • 体温を調節する
  • 酸素や栄養を運ぶ
  • 老廃物を排出する
  • 関節や脳を守る
  • 筋肉や神経を正常に働かせる

など、私たちが健康に生活し、スポーツを安全に楽しむために欠かせない役割があります。

夏場は普段以上に意識して水分を補給しましょう。


次回予告

「のどが渇いてからでは遅い? 自発的脱水とは」

「水は飲んでいるのに脱水になる」と言われる理由を、分かりやすく解説します。


参考文献

  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
  • American College of Sports Medicine(ACSM)運動時の水分補給に関するポジションスタンド
2026年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

足関節捻挫で早く運動復帰するために大切なこと

焦らないことが結果的に早期復帰への近道です

「歩けるようになったから、もう治った!」

部活動やスポーツをしている方で、このように考えたことはありませんか?

足関節捻挫はスポーツで最も多いケガの一つですが、「軽いケガ」と思われがちです。しかし、適切な評価やリハビリを行わずに競技へ復帰すると、同じ足を何度も捻ったり、長期間痛みや不安感が残ったりすることがあります。

今回は、足関節捻挫から安全に運動へ復帰するために知っておきたいポイントをご紹介します。


足関節捻挫はスポーツで最も多いケガの一つ

 

足関節捻挫は、スポーツ外傷の中でも発生頻度が非常に高いケガです。

特に、

  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • テニス
  • バドミントン
  • ラグビー
  • 陸上競技

など、ジャンプや着地、急な方向転換を繰り返す競技で多く発生します。

多くの場合、足首を内側へひねることで外側の靱帯が損傷します。

「歩けるから軽症」とは限らず、見た目以上に靱帯が損傷していることもあります。


「軽い捻挫」と思って放置するリスク

 

捻挫後によく聞く言葉があります。

  • 少し痛いだけだから大丈夫
  • 腫れが引いたから治った
  • 湿布を貼って様子を見よう

もちろん軽症で自然に回復するケースもあります。

しかし、靱帯が十分に回復していない状態で運動を再開すると、

  • 捻挫を繰り返す
  • 足首がグラグラする感じが残る
  • 思い切りプレーできない
  • 将来的な慢性的な足関節の不安定性につながる

可能性があります。

そのため、初期の対応とその後の経過観察が重要になります。


靱帯はどのように損傷するのか

 

 

足首の外側には主に3本の靱帯があります。

  • 前距腓靱帯(ATFL)
  • 踵腓靱帯(CFL)
  • 後距腓靱帯(PTFL)

最も損傷しやすいのが**前距腓靱帯(ATFL)**です。

損傷の程度は一般的に

Ⅰ度
靱帯が伸びた状態

Ⅱ度
靱帯の部分断裂

Ⅲ度
靱帯の完全断裂

に分類されます。

痛みが強いから重症、痛みが少ないから軽症とは限りません。

そのため、状態を総合的に評価することが重要です。


早期復帰で最も重要なのは「適切な評価」

 

 

早く復帰したいからこそ、まず現在の状態を正しく把握することが重要です。

当院では状態に応じて、

  • 腫れ
  • 圧痛
  • 可動域
  • 関節の安定性
  • 歩行状態
  • バランス能力
  • 競技特性

などを確認しています。

必要に応じて超音波観察(エコー)を行い、靱帯や周囲組織の状態を確認することもあります。

競技や年齢によって復帰までの流れは異なるため、一人ひとりに合わせた評価が大切です。


痛みだけで復帰を判断してはいけない理由

 

 

「痛みがなくなった=治った」

とは言い切れません。

例えば、

  • ジャンプすると不安がある
  • 横の動きで違和感がある
  • ダッシュすると怖い
  • 着地で力が入らない

このような状態では、再受傷するリスクが残っている可能性があります。

競技復帰では、

「痛みがないこと」だけでなく、「安全に動けること」

が重要になります。


復帰前に確認したいポイント

 

 

競技へ戻る前には、次のような動作を確認します。

□ 片脚立ちが安定している

□ 片脚つま先立ちが20回できる

□ 片脚ジャンプで痛みがない

□ サイドステップで痛みや不安感がない

□ ダッシュ・ストップ・方向転換が問題なくできる

□ 練習後や翌日に痛みや腫れが悪化しない

これらを段階的にクリアすることで、安全な競技復帰につながります。


再発予防に重要なこと

 

 

足関節捻挫は再発しやすいケガでもあります。

再発予防のためには、

  • バランストレーニング
  • 股関節・体幹トレーニング
  • 足部機能の改善
  • 柔軟性の向上
  • 必要に応じたテーピングやサポーター

などを組み合わせることが重要です。

競技ごとに必要な能力は異なるため、復帰後も継続したケアがおすすめです。


よくある質問

Q. 捻挫したら温めた方がいいですか?

受傷直後は炎症が強い時期のため、一般的には温めるよりも安静や圧迫などが優先されることが多いです。状態によって対応が異なるため、自己判断せずにご相談ください。

Q. 歩ければ運動しても大丈夫ですか?

歩けても、靱帯が十分に回復していない場合があります。競技復帰は痛みだけでなく、ジャンプや方向転換などの動作も確認して判断することが大切です。

Q. サポーターは必要ですか?

競技や損傷の程度によって異なります。必要な時期に適切なサポートを行うことで、不安感の軽減や再発予防につながる場合があります。


まとめ

 

 

足関節捻挫は、適切な評価・保護・リハビリを行うことで、安全な競技復帰につなげることができます。

焦って復帰すると再受傷につながる可能性があり、結果として復帰までの期間が長くなることもあります。

一歩ずつ状態を確認しながら進めることが、結果的には早期復帰への近道です。

池上7丁目整骨院では、スポーツをされている学生から一般の方まで、一人ひとりの状態に合わせた評価とリハビリを行っています。

足首を捻ってしまった方や、捻挫を繰り返している方は、お気軽にご相談ください。


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2026年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

夏休みのラジオ体操は意味ある?ケガ予防と身体づくりの視点から

 

夏休みのラジオ体操は意味ある?ケガ予防と身体づくりの視点から

夏休みになると、朝のラジオ体操に参加する子どもたちも多くなります。

「ラジオ体操って本当に意味があるの?」
「ただの軽い運動じゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。

実はラジオ体操は、全身をバランスよく動かす運動として、とてもよくできています。

肩、背中、腰、股関節、膝、足首まで大きく動かす内容が入っており、朝に身体を目覚めさせる運動としても取り入れやすい体操です。

ラジオ体操で動かしている場所

ラジオ体操では、腕を大きく回す、体を前後左右に曲げる、体をひねる、ジャンプする、膝を曲げ伸ばしするなど、さまざまな動きが入っています。

 

 

 

 

具体的には、次のような部位を使います。

・肩まわり
・背中
・腰
・股関節
・膝
・足首
・体幹
・ふくらはぎ

普段あまり身体を動かしていない方にとっては、短時間でも全身を動かすきっかけになります。

特に夏休み中は、生活リズムが乱れたり、朝起きる時間が遅くなったりしやすい時期です。

朝にラジオ体操を行うことで、身体を動かす習慣づくりにもつながります。

ケガ予防としてのラジオ体操

ラジオ体操は、スポーツ前の本格的なウォーミングアップの代わりになるわけではありません。

しかし、身体を大きく動かす習慣をつけるという意味では、ケガ予防にも役立つ要素があります。

例えば、肩甲骨まわりや股関節、背骨の動きが硬いまま運動をすると、腰や膝、肩に負担がかかりやすくなります。

 

 

ラジオ体操では、身体を反らす、ひねる、横に曲げる、腕を大きく回すといった動きが含まれているため、自分の身体の動かしにくさに気づきやすくなります。

「左右で動かしやすさが違う」
「前屈がしにくい」
「ジャンプで膝や足首に違和感がある」
「腕を回すと肩が引っかかる」

こうした違和感がある場合は、無理に大きく動かすのではなく、痛みのない範囲で行うことが大切です。

子どもにも大人にもおすすめしやすい理由

ラジオ体操は、特別な道具がいりません。

広い場所がなくてもでき、時間も短いため、子どもから高齢の方まで取り入れやすい運動です。

夏休み中の子どもにとっては、朝起きる習慣を作るきっかけになります。

大人にとっても、デスクワークや家事で固まりやすい肩、背中、腰を動かす良いタイミングになります。

特に、長時間座っていることが多い方は、背中や股関節が硬くなりやすく、腰痛や肩こりにつながることがあります。

朝に数分でも身体を動かすことで、日中の動き出しが楽になることがあります。

注意したいポイント

ラジオ体操は軽い運動ですが、痛みがある状態で無理に行う必要はありません。

特に次のような場合は注意が必要です。

・腰を反らすと痛い
・前屈で腰や足に痛みが出る
・肩を回すと痛い
・ジャンプで膝や足首が痛い
・めまいやふらつきがある
・ケガの直後で腫れや痛みがある

痛みがある場合は、動きを小さくする、ジャンプを控える、痛みの出る動作を避けるなど、調整しながら行いましょう。

特に子どもの場合、「みんなと同じようにやらなきゃ」と無理をしてしまうことがあります。

痛みがあるときは、無理に続けず、早めに状態を確認することが大切です。

スポーツをしている子どもにも大切

夏休みは、部活動やクラブチームの練習量が増える時期でもあります。

練習量が急に増えると、足、膝、腰、肩などに負担がかかりやすくなります。

ラジオ体操のような軽い全身運動は、朝の身体の状態を確認するきっかけにもなります。

例えば、

・今日は足首が硬い
・膝に違和感がある
・腰を反らすと痛い
・肩が回しにくい
・ジャンプで左右差がある

こうした小さな変化に気づけると、ケガの早期対応につながります。

当院での対応

池上7丁目整骨院では、スポーツ中のケガ、成長期のスポーツ障害、捻挫、肉離れ、膝や腰の痛みなどに対応しています。

痛みがある場合は、ただ休むだけではなく、痛みの原因や身体の使い方を確認することが大切です。

必要に応じて、超音波画像観察、固定、テーピング、物理療法、リハビリ、トレーニングなどを組み合わせて対応いたします。

夏休み中にスポーツの練習量が増える方、ラジオ体操や運動中に痛みが出る方は、一度ご相談ください。

 

 

まとめ

ラジオ体操は、短時間で全身を動かせる運動です。

特別な道具がいらず、子どもから大人まで取り入れやすいのが特徴です。

夏休み中の生活リズムづくり、身体を動かす習慣、運動前の身体チェックとしても役立ちます。

ただし、痛みがある場合は無理をせず、動きを小さくしたり、痛みの出る動作を避けたりすることが大切です。

夏休み中のケガやスポーツ障害、膝・腰・肩の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

2026年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院

靴の内側ばかりすり減る原因|オーバープロネーションとの関係

靴の内側ばかりすり減る原因|オーバープロネーションとの関係

普段履いている靴を見たときに、かかとの内側や靴底の内側ばかりすり減っていることがあります。

「歩き方のクセかな」と思ってそのままにしている方も多いですが、靴のすり減り方は足の使い方を知るための一つの目安になります。

特に靴の内側が強くすり減る場合、足が内側へ倒れ込みやすい状態、いわゆるオーバープロネーションが関係していることがあります。

 

靴の内側がすり減るのはなぜ?

歩くときや走るとき、足は地面からの衝撃を吸収するために少し内側へ倒れ込む動きをします。

この動きは「回内」と呼ばれ、正常な足の動きです。

回内そのものは悪いものではありません。

しかし、足が内側へ倒れ込む動きが強くなりすぎると、かかとや土踏まずが内側へ崩れやすくなります。

その結果、体重が靴の内側にかかりやすくなり、靴の内側ばかりがすり減っていくことがあります。

靴のすり減り方で確認したいポイント

靴を見るときは、かかとだけではなく、靴底全体を確認することが大切です。

次のような状態がある場合は、足の使い方を確認した方がよいことがあります。

・かかとの内側が強くすり減っている
・靴底の内側だけが早く減る
・左右で靴の減り方が大きく違う
・片方だけ靴が傾いている
・靴の内側がつぶれている
・歩くと足が内側へ倒れる感じがある
・長く歩くと足裏やすねが疲れやすい

ただし、靴の内側がすり減っているだけで、すぐに異常と判断するわけではありません。

靴の種類、歩く距離、使っている期間、歩き方、体重のかけ方、過去のケガなども関係します。

そのため、靴の減り方はあくまで一つのサインとして見ていきます。

オーバープロネーションとの関係

オーバープロネーションとは、足が内側へ過度に倒れ込む状態です。

土踏まずが低下しやすく、かかとが内側へ傾きやすくなります。

この状態が続くと、足元のバランスが崩れやすくなり、靴の内側に負担が集中することがあります。

 

 

正常な足とオーバープロネーションの比較画像

足元の崩れは、足だけの問題で終わらないことがあります。

足が内側へ倒れ込むと、膝も内側へ入りやすくなります。

その結果、すね、膝、股関節、腰などに負担がかかることがあります。

特にスポーツをしている方では、走る、止まる、切り返す、ジャンプする、着地するなどの動作で足元の不安定さが出やすくなります。

起こりやすい症状

靴の内側がすり減りやすい方や、オーバープロネーションがある方では、次のような症状に関係することがあります。

・足裏の痛み
・足底筋膜炎
・シンスプリント
・アキレス腱まわりの痛み
・足首の捻挫を繰り返す
・膝の内側の痛み
・膝の前側の痛み
・股関節の違和感
・腰への負担
・スポーツ中の踏ん張りにくさ

ただし、これらの症状がすべて足の倒れ込みだけで起こるわけではありません。

筋力、柔軟性、関節の動き、練習量、靴、フォーム、競技特性など、複数の要因が関係します。

足の形だけで決めつけず、動きの中で確認することが大切です。

 

 

インソールでできるサポート

靴の内側ばかりがすり減る場合、インソールで足元をサポートすることがあります。

インソールは、土踏まずを支え、かかとの傾きを安定させ、足元のバランスを整える目的で使用します。

大切なのは、足を無理に固めることではありません。

歩く、走る、踏み込む、着地するなどの動作の中で、足が安定して使いやすくなるようにサポートすることです。

次のような方は、インソールを検討することがあります。

・靴の内側ばかりすり減る
・歩くと足裏が疲れやすい
・すねの痛みを繰り返す
・足首の捻挫を繰り返す
・膝の痛みがある
・スポーツ中に踏ん張りにくい
・足のアーチが落ちていると言われたことがある
・靴を変えても痛みが戻る

 

インソールだけで全てが解決するわけではありません

インソールは足元を支えるための有効な選択肢の一つですが、インソールだけで全ての症状が改善するわけではありません。

足首の動き、ふくらはぎや足部の筋力、股関節の安定性、膝の向き、歩き方や走り方、スポーツ動作なども関係します。

そのため、必要に応じて次のような確認も行います。

・足部の状態
・靴のすり減り方
・歩行の確認
・片脚立ち
・スクワット
・ジャンプや着地
・足首や股関節の動き
・スポーツ動作での足の使い方

靴のすり減り方は、足の状態を知るための入口です。

そこから、足部だけでなく、膝や股関節、体幹まで含めて確認することが重要です。

当院での確認

池上7丁目整骨院では、足の痛みやスポーツ障害に対して、足部の状態、靴のすり減り方、歩行、片脚立ち、足首の動き、膝や股関節の使い方などを確認します。

必要に応じて、インソールやサポーターのご提案も行っております。

足底筋膜炎、シンスプリント、足関節捻挫、膝の痛み、外反母趾、成長期のスポーツ障害などでお困りの方は、一度ご相談ください。

まとめ

靴の内側ばかりすり減る場合、足が内側へ倒れ込みやすい状態、いわゆるオーバープロネーションが関係していることがあります。

足の内側への倒れ込みが強くなると、靴の内側に負担がかかりやすくなり、すね、膝、股関節、腰などにも影響することがあります。

ただし、靴のすり減り方だけで原因を決めつけることはできません。

足部、靴、歩行、筋力、柔軟性、スポーツ動作などを含めて確認することが大切です。

靴の内側ばかりすり減る方、足裏やすね、膝の痛みを繰り返す方、スポーツ中に踏ん張りにくい方は、一度ご相談ください。

 

2026年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院