池上7丁目整骨院 夏の水分補給シリーズ⑤

汗で失われる「ナトリウム」の重要性

~水だけでは足りないことがある?~

はじめに

これまでのシリーズでは、

  • 第1回:夏の水分補給、本当に足りていますか?
  • 第2回:のどが渇いてからでは遅い?「自発的脱水」とは
  • 第3回:脱水すると体の中で何が起こる?
  • 第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い

についてご紹介しました。

今回は、水分補給とあわせて知っておきたい**「ナトリウム(塩分)」**について解説します。

「水を飲んでいるのに疲れやすい」
「運動中に足がつる」

そんな経験がある方は、ナトリウム不足が関係している場合があります。

 

汗で失われるのは「水」だけではありません

汗には約99%の水分が含まれていますが、それ以外にも

  • ナトリウム
  • 塩化物
  • カリウム
  • マグネシウム(ごく少量)

などの電解質が含まれています。

特にナトリウムは汗とともに失われやすい電解質です。

暑い環境や長時間の運動では、水分だけでなくナトリウムも補給することが重要になります。

 

ナトリウムにはどんな役割がある?

ナトリウムは体内で、

  • 水分バランスを保つ
  • 神経から筋肉へ信号を伝える
  • 血圧や循環を維持する

など、生命活動に欠かせない働きをしています。

そのため、大量の汗でナトリウムが失われると、体の機能に影響が出ることがあります。


水だけを大量に飲むとどうなる?

運動や屋外作業で大量に汗をかいたあとに、水だけを短時間で多く飲むと、血液中のナトリウム濃度が低下することがあります。

この状態は「運動関連低ナトリウム血症」の原因の一つとして知られています。

軽い場合には

  • 手足のけいれん
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 吐き気

などがみられることがあります。

重症化すると意識障害などにつながることもあるため、症状が強い場合は速やかに医療機関を受診してください。

※通常の日常生活で起こることは多くありません。長時間の持久系スポーツや大量発汗時に注意が必要です。


どんな人が注意した方がよい?

特に注意したいのは、

  • 夏場の部活動
  • サッカー・野球・テニスなど屋外スポーツ
  • ランニングやマラソン
  • 建設・工事など屋外作業
  • 高温環境で長時間活動する方

です。

汗を大量にかく環境では、水分だけでなくナトリウムの補給も考える必要があります。


池上7丁目整骨院からのアドバイス

運動中は

「水をたくさん飲めば安心」

ではありません。

一方で、普段の生活では過度に塩分を摂る必要もありません。

大切なのは、

  • 活動量
  • 発汗量
  • 気温
  • 運動時間

に応じて、水分と電解質を適切に補給することです。

特に60分以上の運動や大量発汗が予想される場合は、スポーツドリンクや適切な電解質補給を活用するとよいでしょう。


まとめ

  • 汗では水分だけでなくナトリウムも失われる
  • ナトリウムは筋肉や神経の働き、水分バランスに重要
  • 大量発汗時は水だけでなく電解質補給も考える
  • 普段の生活では水が基本だが、長時間運動では状況に応じた補給が大切

シリーズ記事

第4回:水・スポーツドリンク・経口補水液の違い
(内部リンク)

第6回:運動前・運動中・運動後 いつ飲むのが効果的?
(次回公開予定)


イラスト①

「汗で失われるもの」

内容:

  • 💧 水分
  • 🧂 ナトリウム(最も重要)
  • ⚡ カリウム
  • 🟦 塩化物など

中央に汗のしずくを配置し、各成分が汗とともに失われる様子を図解。


イラスト②

「ナトリウム不足が起こる流れ」

 
長時間の運動・大量発汗
     ↓
水分・ナトリウムが失われる
     ↓
水だけを大量に補給
     ↓
血液中のナトリウム濃度が低下することがある
     ↓
筋けいれん・頭痛・倦怠感・吐き気
     ↓
症状が強い場合は医療機関へ
 

※「必ず起こる」「予防できる」などの断定表現は避け、一般向けかつ医療広告ガイドラインに配慮した表現としています。


参考文献

  • 日本スポーツ協会『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』
  • American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement (Position Stand)
  • 日本救急医学会『熱中症診療ガイドライン』
  • 『臨床スポーツ医学』Vol.43 No.8(2026)「スポーツと水」
  • European Society of Cardiology / American College of Sports Medicine の運動時水分補給に関する提言
2026年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 池上7丁目整骨院